ハンドクリームで唇の乾燥をごまかすのはNG!

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ニベア

 

昨今、リップクリームの代用品としてハンドクリームが使えるという情報が拡散されています。
保湿成分が配合されているので、確かに代用できそうな気がしますが実は配合成分を比較してみると大きな違いがあることが解りました。
そこで今回はハンドクリームがリップクリームの代用品として使ってはいけない理由についてご紹介したいと思います。

ハンドクリームをリップの代用にする噂が広まった理由とは?

リップパックの代わりにできるという口コミも火付け役

ハンドクリームを唇に薄く伸ばしてサランラップで覆い、数分置くと唇がぷるぷるになったという体験談なども耳にします。
恐らく、ハンドクリームに配合されている保湿成分によって、このような効果が体感できるのではないでしょうか。
その為、リップパックをする時は蜂蜜やリップクリームではなくハンドクリームを使用するという方も中にはいるようです。

ハンドクリームがあれば全身ケアができると思われている

リップパック以外では、リップクリームの代用品として日頃の乾燥予防にハンドクリームを唇にも使用しているという体験談もありました。
ハンドクリーム一本で手から唇まで全てケアできるので、まさに一石二鳥なのだそうです。
しかしながら、こういった体験談と併せてハンドクリームの使用によって唇が荒れてしまったという声も見かけます。

そこで、同じブランド内のハンドクリームとリップクリームであることを条件に、3つのブランドで配合成分について共通しているものがあるかどうかをそれぞれ調査してみました。
双方の成分に違いがあればそれだけ、ハンドクリームを唇に使うことは向いていないと言えます。
どういった結果が出たか早速、次の項目で見ていきましょう。

リップクリームとハンドクリームの成分はこんなに違う!

共通成分はたったの3分の1しかないという結果も

まず一番最初にご紹介するのはコスメブランドの中でも安価かつ、歴史のあるブランドの調査結果です。
リップクリーム18種類の配合成分に対し、ハンドクリームは16種類の配合成分と少なからず違いが既にありました。

この中で共通している配合成分は6種類と約3分の1しかなく、それらは防腐剤や酸化防止剤、オイル成分といったものでした。
少なくともこの内容を見る限り、部位に合わせて使用する為の配合をしていることが解ります。
そう考えるとハンドクリームを唇に使用するには不安を持ちますね。

オーガニックタイプのものは比較的成分が似通っている

次にご紹介するのはオーガニックコスメを展開しているブランドの調査結果です。
こちらはリップクリーム22種類の配合成分に対し、ハンドクリームは27種類と前述でご紹介したブランドとはまた違った結果が出ました。

共通している配合成分についても15種類とかなり多かったのですが、成分の内訳としてはその半分以上がオイル成分と植物エキス、それ以外は保湿成分といったものだったのでオーガニックコスメの場合は使用部位が違っていても配合成分について大きな差はないのかもしれません。
とはいえ、全てのオーガニックコスメが同じ結果とは限らないのであくまで一例としてのご紹介です。

やっぱりハンドクリームは唇に使用しない方が無難?

最後はメディア紹介もあるほど、定番のブランドの調査結果について比較してみました。
ただし、こちらのブランドはハンドクリームというより体、顔にも使用ができるタイプのものです。
その為かリップクリーム29種類の配合成分に対し、19種類とやや少ないように感じます。

そして、共通している配合成分は5種類しかなく、一番最初に紹介した比較結果と類似しており、その内訳が主に保湿成分だったという点も類似している印象を持ちます。
これらの結果から考えると、ブランドによってはハンドクリームとリップクリームでは配合成分にかなりの違いがある為、唇に使用しても問題ないとは言いきれないことが解りますね。

ハンドクリームを唇に使用した場合のデメリットとは?

成分が強すぎて却って唇が荒れてしまう

配合成分が違うことでどのような影響があるかというと、手と唇の皮膚を比較した時に唇の皮膚の方が繊細である為ハンドクリームの成分では刺激が強すぎてしまい却って唇が荒れてしまうということが考えられます。
その為、ハンドクリームとリップクリームでは大きく見た時に防腐剤が配合されているとしても、配合している種類や配合数に違いがあるのです。

防腐剤以外にも紫外線吸収剤などに対して過敏に反応してしまう方でも同じことが言えるので、安易にハンドクリームを唇に使用することは控えるに越したことはありません。
もし、どうしてもリップクリームの代用品が必要といった場合は、はちみつやオリーブオイルなどを使用する方がおすすめです。

ハンドクリームの香料が唇に影響を及ぼすこともあり得る

また、ハンドクリームには香料が配合されているものも数多くあります。
その香料に対して過敏に反応してしまい、唇が荒れてしまうという可能性もあるのでその点もハンドクリームを唇に使用するのは控えた方が良い理由の一つです。

無香料のタイプであれば安心かというと、実はそうとも限りません。
実は無香料のタイプは原材料の匂いが解らないようにする為の香料を配合しているので、香料0ということではないのです。

香料に関しては天然由来の香りがするタイプのものが比較的安心して使用できるので、オーガニックタイプの方がハンドクリームもリップクリームも安心して使用できますね。







リップクリームの代用にするならコレ!3つのアイテムを紹介♪

鉄板の美容成分でもある「はちみつ」がベスト!

ハンドクリーム以外でリップクリームの代用品にできるものというと、食品で言うならば「はちみつ」が代表的な存在です。
元々、はちみつは栄養価も高く、配合しているリップクリームも数多く展開されているので代用品と言わず、メインで使用しても遜色はないと言われています。

ただし、はちみつはリップと比べて落ちやすい為、こまめに塗り直しが必要となるのでその点がネックかもしれません。
その点さえクリアできればおすすめの美容食品かつコスメです。

 

簡単に作れちゃう「水飴」で乾燥を予防しよう

はちみつがないという時は「水飴」で代用することも可能と言われています。
糖分と程よい粘度が唇を一時的に乾燥から保護してくれるのですが、はちみつと比較すると栄養価がそこまで高くはなく、かつ落ちやすいので本当に代用という印象です。

とはいえ、ハンドクリームを代用して唇が荒れてしまうというようなデメリットはありません。
水と砂糖を温めるだけで作れるので、もしリップクリームもはちみつも手元にないという時は水飴で凌ぐのも一つの手かもしれません。

種類が豊富な「オイル」なら自分に合ったものが選べる

リップクリームには乾燥予防の為に、様々なオイル成分が配合されています。
その為、家庭にあるオイルをリップクリームの代用品として使用することもできるのですが、どんなオイルでも大丈夫とは限りません。
例えば家庭にあり、かつ一番無難なオイルというと「オリーブオイル」かと思います。

その他では万能オイルとも呼ばれる「ホホバオイル」は全身にも使用できるのでとてもおすすめですし、「ココナツオイル」や「アーモンドオイル」なども美容効果が期待できると言われています。
オイルには様々種類があり、乾燥予防やマッサージなどにも使用できるので一つは常備しておいても良いかもしれませんね。

まとめ

今回、ハンドクリームとリップクリームの成分を比較した結果、ハンドクリームは安易に代用品にすべきではないということが解りました。
ネットでは様々な美容情報が拡散されているだけに、情報の真偽については自分自身でも確かめてから試すようにしましょう。

 

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