ドラッグストアで見かけるリップクリーム。パッケージを見てみると「薬用」と書かれているタイプとそうでないタイプがありますよね。
「薬用」とあると効果が高そうなイメージがありますが、普通のリップと薬用リップにはどのような違いがあるのでしょうか。
薬用リップと普通のリップの違い、それから薬用リップの効果や効果的な使い方を紹介していきます。
薬用リップと普通のリップの違いとは?
さまざまな種類があるリップクリーム。
実は「化粧品」「医薬部外品」「医薬品」の3つに分類することができます。
「化粧品」に分けられるのが、いわゆる普通のリップクリームです。
保湿成分が配合されており、唇をつややかに保ってくれる効果があります。
炎症などを抑えてくれる薬用成分が配合されていないため、日常的なお手入れや唇が少し乾燥している状態で使うことを想定しています。
次に「医薬部外品」にわけられるのが「薬用」と表記されているリップクリームです。
抗炎症作用や代謝促進作用のある有効成分が配合されています。
最後に「医薬品」と表記されているリップクリーム。
医薬品と表記されたリップクリームは経皮吸収性があり、高い治癒効果が期待できます。
乾燥で唇がぱっくりと割れてしまった時や炎症がひどく赤く腫れているときなどに使用すると素早く傷や炎症を治してくれます。
しかし「医薬品」に分類されるリップクリームは効果が高いぶん長期間の使用には副作用のリスクが伴います。短期使用に抑えていればとても有用ですので、唇が荒れているときだけ使用するようにしましょう。
普通のリップは保湿効果があり、薬用リップには保湿効果プラス炎症を抑える効果・血行を促進させる効果がある、と覚えておくといいですね。
薬用リップに期待できる効果とは
薬用リップは普通のリップには配合できない有効成分が含まれています。
配合されている主な成分は「酢酸トコフェロール」や「グリチルリチン酸2K」などが多く、これらは抗炎症、血行促進などの効果があり、唇の荒れを予防、またある程度治癒する効果が期待できます。
しかし薬用リップの中には「メントール」など刺激がある成分が入っているタイプもあります。
適度な刺激は唇を元気にしてくれるのですが、肌が敏感な方には強い刺激になってしまう場合があります。
薬用リップクリームを選ぶ際は、配合されている成分に気を付けてみるといいですね。
すでに荒れた唇に薬用リップは効果がない?
唇が荒れているとついつい「薬用」と表記されているリップクリームに手を伸ばしがちですが、実際に薬用のリップクリームには荒れた唇を治す効果があるのでしょうか。
「薬用」と表記されているリップクリームは「医薬部外品」に分類されます。
医薬部外品とは医薬品と化粧品の中間的な位置づけで、効果や効能をある程度期待できますが、作用はおだやかです。
治癒効果は弱く、ひどく荒れた唇にはあまり効果が見込めません。
唇が荒れて痛みがある、赤く腫れているなどの場合は、薬用ではなく医薬品のリップクリームを使用したほうが素早く唇を治すことができます。
薬用リップはどう使う?薬用リップの効果的な使い方
健康な唇は乾燥や多少の環境の変化があっても状況に適応して健やかに保つ力が備わっています。
ですが皮脂分泌がなく水分保持が難しいパーツでもあり、ちょっとした乾燥を感じた時には普通のリップクリームを使い、唇が荒れるのを防ぎ健康な状態を保つことができます。
健康な唇の日常的な保湿には普通のリップクリーム、ひどく荒れた唇には医薬品のリップクリーム、そして、多少の唇の荒れを感じていて、普通のリップクリームでは物足りないけど、医薬品のリップクリームを使うほどではない、という時は薬用リップを使いましょう。
また薬用リップのおだやかな効果は予防的な意味合いで使うのにも適しています。
花粉の時期や季節の変わり目など唇が敏感になっていて、口紅やグロスを使うと皮が剥けしてしまうような時に下地として使用すると唇が炎症を起こすのを防いでくれます。
まとめ
普段何気なく選んでしまいがちなリップクリームですが、「化粧品」である普通のリップクリーム「医薬部外品」の薬用リップクリーム「医薬品」のリップクリームと3種類にわけることができます。
普通のリップクリームよりは薬用リップクリーム、薬用リップクリームよりは医薬品のリップクリーム、と順に効果が高くなりますが、副作用も高くなります。
「効果があればあるほどいいのでは」と医薬品のリップクリームを健康な唇に使い続けてしまうと皮膚過敏症になる場合もありますので、唇の状態に合わせて上手にリップクリームを選んでくださいね。
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