女性はコスメの名前を省略した呼び方で呼ぶことが多いです。
例えば「ファンデ」「シャドウ」「リップ」など、本来は正しい呼び方がありますが、省略した呼び方でも十分相手に伝わります。
しかし、唇用のコスメに関しては種類も多く、呼び方だけでなく役割も混同しやすいものです。
そこで今回は唇用の代表コスメの正しい呼び方とその役割の違いについてまとめてみました。
目次
リップと名のつく唇用コスメはいっぱいある
いまのお気に入りリップクリームについて。
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— こっち@はてなブログ (@kocchi130) July 6, 2017
リップの元祖と言えばリップクリーム
まず始めに「リップ」とつくものはリップクリーム、リップティント、リップグロス、リップバームとすぐ思いつくものだけでもこんなに出てきます。
この中で私達がリップとして呼ぶコスメは基本的に「リップクリーム」のことです。
リップクリームが出た当時はリップティントやリップグロスはまだ発売されておらず、リップと呼ぶコスメはリップクリーム以外になかったことがその由来かと思われます。
その背景もあってリップティントなどは混同しないようにティント、と省略されているようですね。
今でこそリップクリームにも色がつくものなど種類も増えてきていますが、そちらも「カラーリップ」と省略されていたり「色付きリップ」と呼ばれることもあります。
リップを毎日使ったほうが良い2つの理由
そしてリップの主な役割は2つあり、その内の1つは唇を乾燥から守る「保湿」です。
唇の皮膚は人体の中でもデリケートな部位なので乾燥もしやすく、保湿をしないとひび割れてしまうこともあるので日頃からケアが必要なのです。
もう1つの役割は紫外線からの「保護」です。
デリケートな部位ですから紫外線の影響も受けやすく、何もしないと紫外線により乾燥以外にも唇のシワやシミに影響する場合があります。
中でも医薬品として販売されている薬用リップに関しては、ビタミンが配合されているなど特に唇の保護に特化した配合が為されています。
少しでも唇に乾燥の傾向が見られた場合はこういった薬用リップで早めにケアすることもおすすめです。
リップはこういった唇のトラブルから守る為に、日頃から使用するアイテムであったりメイクの下地としても用いられるコスメなのです。
リップはちょっとしたナチュラルメイクにもおすすめ
そして唇の保護以外にも、カラーリップが登場したことでほんのり色づいた唇を演出するナチュラルメイクに取り入れる方もいます。
口紅のようにはっきりと色がつくものではありませんが、逆にその特徴を利用してTPOに合わせたメイクが可能です。
リップことリップクリームは進化したことで、唇の保護からちょっとしたメイクまでカバーできるコスメでもあります。
また、お値段も他の唇用コスメと比べて安価であったり、医薬品として販売されているものがあったりという点もリップの特徴と言えますね。
同じリップコスメでもバリエーションが豊富なグロス
結局わたしがスキなのはジルスチュアートのリップグロスだと実感ヽ(*´▽)ノ💓めちゃめちゃかわいいデザイン、持ってるだけで女の子らしさがあって可愛いし幸せな気持ちになる…とはいえリップグロスって使わんけど← pic.twitter.com/pCaADE4Zr6
— エヌ (@enew_nu) June 23, 2017
リップグロスの持つ「グロス」の意味とは?
次にご紹介するグロスですが、本来は「リップグロス」が正しい名称です。
特徴としてはリップと比べてカラーバリエーションが豊富で、デザインもチップブラシを用いるスティックタイプやパレットタイプ、そのまま塗れるチューブタイプなど様々なものがあります。
そして、リップグロスの「グロス」には「艶」という意味があり、唇にツヤ感を与えることを目的として生み出されたコスメとも言えます。
発売当初は、唇の印象を変えてキスしたくなる唇やモテる唇を作れると爆発的な人気を誇ったコスメでした。
現在のグロスはツヤ感を出す以外の魅力的な点が女性の注目を集めていますので、そちらについても後ほどご紹介したいと思います。
貴方はリップグロス派、それともリップティント派?
ちなみに韓国で話題を呼び、日本でも人気のあるティントこと「リップティント」とグロスの違いですが、ティントの場合は唇の持つ水分量、温度によって塗った人により色味が異なるという点があります。
グロスの場合は塗り方で差をつけなければならないところが、ティントの場合は塗るだけでオリジナリティが出るということですね。
そして、ティントは唇の奥に浸透して発色する仕組みなのでグロスよりも落ちにくいという点も女性に人気が出た理由の一つです。
ただしそれだけメイクオフの際には気をつける必要もあるので、メイク時の保ちを選ぶかメイクオフの手軽さを選ぶか好みの分かれるところです。
ぷるぷるの唇が作れるグロスならではの魅力
リップグロスの主な役割は3つあり、1つは先ほどご紹介した唇にツヤ感を出すというものですが、この特性を使って「立体感を出す」というのもグロスだからこそ出来る持ち味と言えます。
ツヤが出るということはその部分はとても明るく見える部分ということでもあります。
そこでグロスを塗って明るく見える部分と、何もせずにやや暗く見える部分で強弱をつけて立体感が出せるのです。
グロスが発売された当初は唇全体に塗って、ツヤ感を出すことが流行とされていましたが、現代ではうるうるのツヤ感だけでなく立体感を出してぶるんとした唇を演出することが主流となっています。
オシャレな女性はグロスを下地に使ったアレンジメイクに挑戦
グロスにはカラーバリエーションが豊富であることをご紹介しましたが、ピンクやオレンジなど以外にも透明のグロスが注目されています。
それはブルーグロスやイエローグロス、見た目は色がついているように見えて塗るとほぼ透明のグロスです。
しかし、このグロスを口紅の下地に使うことで、口紅本来が持つ色味のトーンを変える効果が期待できます。
例えば暖色の口紅の下地にブルーグロスを使うと反対の色味なのでトーンを下げる効果があります。
このようにいつもの口紅の雰囲気を変えたいという時にも使えるのがこのグロスの持ち味です。
この透明グロスはRMKなど人気のコスメブランドでも展開されており、カラーバリエーションが豊富なグロスには「下地に使うことで雰囲気を変える」役割もあることが解ります。
さらに、口紅本来の色味を保ちつつツヤ感だけが欲しい時は、本当に透明のグロスを下地として使うことで、唇を保湿しつつツヤ感のみを得ることができます。
特に、美容成分が含まれているグロスを使うと、唇の乾燥やシミなどのトラブルを改善・予防することもできます。
メイクしてるのに乾燥の予防もできるのはなんだか得した気分になりますね。
口紅とルージュは同じコスメじゃないの?
口紅どれがいいか迷ったけど
迷った結果3色買っちゃった💄気分によって色々変えて行こ💋#CHANEL #Lipstick #Pink #Red pic.twitter.com/ZyYkYkpBEn
— 滋賀のネコ耳ちびたん (@kumicocoro) June 28, 2017
実は国によって色々な口紅の名称がある!
リップとつく名前のコスメが混同しやすいように、口紅とルージュも混同されやすいコスメです。
そこで、この2つの違いについても調べてみたのですが、どうやら国によって認識が異なることが解りました。
一番解りやすい例として、フランスでは赤い色のことを「ルージュ」と呼び、赤を塗るということで口紅もチークもルージュと呼ぶ場合があるそうです。
ただし今では区別しやすいようにそれぞれを唇のルージュ、頬のルージュと呼び分けるのが一般的ではあります。
この考えが日本に伝わった時に意味合いが混ざり、日本の場合は色味に関わらずに口紅=ルージュという呼び方が定着したものと考えられています。
もし、この文化の交流がなければ、日本では口紅のことをルージュと呼ぶこともなかったでしょうし、かの名曲「ルージュの伝言」も生まれていなかったかもしれませんね。
進化した口紅、リキッドルージュの魅力
本来、口紅は発色の良さからしっかりしたメイクをする時に使用する為のコスメという認識を持つ方が多いと思います。
そして、日本では口紅とルージュは同じものとして定義されていますが、昨今になり「リキッドルージュ」というコスメの登場で新しい展開を見せています。
リキッドルージュですが今までの口紅と全く異なるテクスチャで、グロスに近いテクスチャのコスメです。
それに口紅の鮮やかな発色が加わり、まさに双方の良いところどりのコスメと言われています。
また、グロスでは保ちが気になるという声も多かったのですが、その点も改良されているので非常に使いやすいコスメです。
リキッドルージュを展開しているコスメブランドは多く、デパートコスメからドラッグストア御用達のものまで様々あります。
グロスと口紅で使い分けている方などは是非この機会にリキッドルージュを試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
こうして比べてみるとコスメにはそれぞれの正しい呼び方と共に正しい役割があることが解ります。
また、海外で話題のコスメが逆輸入されていることや、リキッドルージュのように新しいコスメが開発されることを考えると、これから先もリップコスメだけに限らず様々なコスメが登場する未来が予想できます。
だからこそ、それぞれのコスメが持つ正しい役割と使い方をしっかり知ったうえで、いつものメイクやアレンジに取り入れていきたいですね。